射法八節の一連の動作の最初であり、初心者が軽視しがちながら重要な部分。
正しい基本姿勢を取るために大切な体勢になります。
この部分を疎かにすると、続いて行う胴造りが安定しない原因となってしまいます。
◆足踏みでの3つのポイント
・足の向き
・足の幅の広さ
・足の角度
この3つです。それぞれ体形や骨格、弓の性質により多少の違いは存在します。
「この体形ならこの角度に、この広さ!」と決まっているわけではないので、調整を重ねることが安定の秘訣です。
◆足踏みの広さの基準
足踏みの際に開く足と足の幅の距離ですが、一般的には矢束と同程度開くのが基本。
要するに自身の骨格にあった矢の長さであり、大体自分の腕の長さと同じくらいになります。
ただし、これはおおよその目安だと思ってください。
ピッタリこれくらいと言う人もいれば、結構ずれている人もいます。
更には自分の身長の1/2の広さという文献もあるため、あくまでも基本として最終的には微調整して自分に最適な広さを見つけて下さい。
◆自分の足踏みの調整法
「大体の基準が分かっても自分に適しているか分からない」
そんな時に見分けるポイントです。
足踏みの際に、「足裏全体に重心がかかっているか?」
もし、かかっていることを感じられて安定するのなら、その足幅が自分にとっての最適な足幅だという事です!
◆体に覚え込ませること
足踏みで開く幅は個々人でちがいます。
なので練習を繰り返し行い、体に覚え込ませ、安定することが大事。
足の幅は初心者は勿論、熟練者でもしっかりと意識しないと狭くなる傾向があります。
慣れてしまい、無意識のうちに「ただ立つだけ」との考えが出てしまい、疎かにしてしまいます。
なので、身体に染み付くように調整を行いましょう。
ただし、一人で何でもかんでも行うのはどうしても無理があります。
調整がしたくなったら指導者の方に見てもらうと発見があることも。
自分では気づけない事というのは案外多いものです。
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